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【神奈川】高田正雄被告・川崎市大家刺殺事件(2009/5/25)

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■事件の概要
川崎市で昨年六月、猫の餌やりをめぐるトラブルで、入居していたアパート大家の片野文也さん(当時76歳)を刺殺し、片野さんの長男の妻(43)をバールで殴って重傷を負わせたとして、殺人と傷害の罪に問われた無職高田正雄被告(70)の判決公判が5月25日、横浜地裁川崎支部であった。
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加登屋健治裁判長は「被害者は問題行動が多い被告を気遣い、アパートに住まわせていた。恩をあだで返す行為に酌量の余地はない」として懲役22年(求刑懲役25年)を言い渡した。
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公判で弁護側は、「被告は犯行時、統合失調症で心神喪失状態だった」として無罪を主張していた。判決などによると、高田被告は昨年六月五日、野良猫の餌やりを注意されたことなどに腹を立て、 サバイバルナイフなどで文也さんの首や背中を刺して殺害。駆けつけた片野さんの長男の妻もバールで殴り、顔に全治二カ月の重傷を負わせた。
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論告で検察側は、高田被告が酒を飲んで騒ぐなど近所迷惑となる行為を繰り返したほか、野良猫に餌付けしたことでアパート周辺でふんの被害が発生し、大家の片野さんらが清掃に追われるなど対応に苦慮していたと言及。その上で「片野さんが被告に相応の注意をせざるを得ないことは十分理解できる」と指摘した。
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遺族の意見陳述では、片野さんの長男秀美さん(51)が「事件当日のことはこれから先、生涯忘れられない。誰からも穏やかでいい人と言われてきた父がなぜ殺されなければならなかったのか」と語り、極刑を求めていた。
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by yoshi_taka_e2 | 2009-05-25 23:41  

【報告】小倉智明のラジオサーキットに出演。(2009/5/9)

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ニッポン放送の「小倉智昭ラジオサーキット」という番組にゲスト出演してきました。本家ブログのほうに詳細書きましたので、よかったら読んでみてください。こちらでは番組で私に寄せられた質問と、その回答を紹介しようと思います。

Q.法廷画家は、誰でもなれるんですか?何か資格とかは、必要なんですか?

A.いいえ、資格などは一切必要ありません。法廷自体は基本的に誰でも入れますし、スケッチをするのも咎められませんので、誰でもなれるといえばなれますね。ただし、それを仕事にするにはもちろん相応の技術と、作画スピードが求められます。

Q.榎本さんが、法廷画家を始めたキッカケは?

A.私は地元が和歌山なのですが、2003年に汚職の疑いで捕まった元和歌山市長がいまして、地元のテレビ局がその初公判をニュース番組で報道する際に、法廷画家として呼ばれたのが最初でした。
なんでも地元テレビ局が今まで依頼してた法廷画家に頼もうとしたところ、その方がご高齢で廃業されていたそうなんです。それであわてて和歌山で絵を描く職業のプロをネットで探したところ、たまたま私をみつけたとのことでした。
急ぎでそのテレビ局に来てほしいという依頼が私にきたので行ってみると、重役室のようなところに案内され、重役の方を含め三名いらっしゃったんです。当時まだ駆け出しだった私がわけもわからず立ち尽くしていると、重役の方が、「私の似顔絵をここでかいてみてほしい。」とおっしゃいました。
ええ、いいですよ。とまあ安請け合いしたんですが、正直、それまで似顔絵を描くのは得意な方ではなく、どちらかというとデフォルメキャラクターなどを主に仕事として請け負っていたものですから、通常ですと気が重い依頼でした。
しかし、その方は眉毛ぶっとくて、黒縁めがねで、エラがとてもはっていて、なんというかすっごく特徴的だったんですね。これは似顔絵が描きやすい顔だなぁ、これなら似せれるぞ!と思い、5分くらい鉛筆を走らせて完成させました。するとその似顔絵がその場でウケまして。他の二人も「似てる似てる!」と褒めてくださいました。
そこで「実は明日の裁判で法廷画を書いてもらいたいんですが」と話を切り出されたんですよ。今思うとアレは簡単なテストだったんでしょうね。それから法廷画の仕事が数回あって、それらの絵をホームページで公開していたら、TBSの「みのもんたの朝ズバッ!」というニュース番組からお声がかかり、全国ネットで仕事をするようになって今に至ります。

Q.法廷で座った時、いい場所・悪い場所ってあります?座る場所は最初から決まっているんですか?悪い場所の時は、どうするんですか?

A.背もたれに記者席と書かれてある席は座れないことになっています。いつもは腕章をつけた方が座られています。法廷での席取りは基本早いもの勝ちです。いい席を取れなかったときはヘコみますが、いったん廊下に出て、ドアについてる小窓をパカっとあけて被告を正面からみたりしてます。あんまり長いこと小窓を覗いてると警備員の方に「開けたらすぐ閉める!」とか言って叱られちゃいちゃいます。   

Q.あらかじめ、被告の顔写真とかを見て顔のイメージとかは作っておくんですか?

A.はい。事前の報道で顔写真が流れされてる場合はチェックをします。ですが、報道された当時と風貌がまるで違うという被告人が少なくないのです。報道ではふっくらとした体型だった被告が、初公判では別人のようにガリガリに痩せていてびっくりしたこともありました。逆にライブドア事件の初公判のときは、ライブドア事件のH氏が仮釈放したときに痩せていたので、この痩せた姿を描くんだろうなぁと意識していましたら、初公判のときは元通りの体型になってて逆にびっくりしました(笑)

Q.描くのは、法廷の中で? 

もちろん法廷です。ただ、私の場合は鉛筆で書いた下絵をパソコンでスキャンしてデジタルで着色していますので、いったん持ち帰ります。ほとんどの法廷画家さんは鉛筆画に水彩や色鉛筆で着色されてるのと思うのですが、デジタルのほうが広い面積をすばやく塗れたり、メール納品できたりして便利なので、僕はそうしてます。

Q.裁判が始まって、どのぐらいからペンを走らせるんですか?

A.被告が入ってきたときからですね。被告によって全然態度が違うんです。それを見逃さないように注意してます。傍聴席のほうに視線を向けて、遺族を意識する仕草をする被告もいれば、まったく無関心の様子で入廷する被告もいます。それらの被告の様子はしっかりと観察するようにしています。

Q.描くとき、まずどこを見るんですか?

A.目ですかね。目はやっぱり口ほどにモノを言うと思います。殺人しても全然悪びれてない態度をとる人間っていうのがいるんですね実際。


Q.描きやすい人、描きずらい人って、ありますか? 


A.やっぱり特徴的な顔立ちの人は書きやすいですけど、僕はなるべく極悪人だからわざと醜く描いたりとかせず、ありのままを伝えるためにありのまま描きます。ある程度の主観が入ってしまうのは仕方ないのですが、もともと法廷画はカメラ撮影の代わりになるものなので、極力抑えるようにはしています。

Q.被告が、反省している、反省してないって声や表情に表れるものですか?

A.ある程度は現れると思いますね。広島である小学生を殺害した外国人の裁判を見に行ったときは「悪魔が自分の中にはいってきてやった。だから自分に罪はない!」って身振り手振りを交えて必死に無実を訴えてました。これには反省の色が全く感じられませんでしたね。中には「娘さんを殺してしまってごめんなさい」と涙ながらに声を震わせて謝る被告もいます。もちろん演技の可能性もなくはないですが、真に迫ったものを感じます。

Q.裁判が進む中で、被告の表情とかは、変わって行くものなんですか?

A.そうですね。不利に経たされると頭を掻いたり、露骨にいやーな顔しはじめるわかりやすい被告もいます。ずーっと無表情な人もいますが、ああいうのは何を考えてるのか分らないですね。

Q.鉛筆で描くとかデフォルメしないとか法廷画にルールは、あるんですか?

A.いえ、基本的には無いと思います。ただ、傍聴席自体がなんのためにあるかというと、司法が法の下に公平に行われてるかどうかということを国民が実際に見て確認するためにあるんですね。これは「国民の知る権利」に答えてるわけなんですが、国民が毎度足を運ぶわけにはいかないし、そのために報道機関がありますよね。けどカメラ撮影が事実上禁止されている。その代わりとなるのが法廷画なので、僕はなるべく主観を除いた事実を描くようにしています。それが僕の中にあるルールといえばルールですね。あと、スピードが求められるので、手っ取り早くリアルに描けるツールとして、鉛筆が有効なのだと思います。

Q.一枚の絵を書くのにどれくらいの時間かかりますか?

A.私は下絵を描いて着色するまで一時間ですね。幸い、早い方だと言われています。

Q.同じ法廷に他の局の法廷画家の人がいる場合、「負けてたまるか!」というライバル心と言うのは沸くものなんですか?

A.べつに競ってるわけじゃないのでライバル心というのはないですね。正直同業者を見てもとくに意識もしませんけど、隣の席になったときはなんとなく居心地の悪さを感じますね。なんでしょうあの感じ。原因不明です。

Q.一枚、大体いくらくらい?

A.私は一枚1万5000円から2万円で描いてます。新聞の1面で使われたりすると高いそうですね。オウムの麻原彰晃など、1枚10万くらいと聞いたことがあります。テレビではせいぜい数秒ですから。

Q.法廷画家としての失敗談は?

A.特に無いですけど・・・。僕はちょっと感情移入しすぎるところがあるみたいで、まるで被害者遺族のように被告に憤慨することがしばしばありまして。凄惨な事件などでは、もう、憤慨やるかたなくて、その日は帰ってから眠れなくなったことがありました。「こんなことが許されていいのか・・・」とかいろいろ考えてしまうんですね。最近では距離のとり方を経験から学んだのか、そういうことはなくなりました。

Q.法廷画を書く上で大変な事は?

A.とにかくスピードが求められるところでしょうか。あとは、法廷画になるような被告は、社会的になんらかの影響を与えて大きく報道された人物が多いですから、それらの被告が現在、どういう態度で裁かれているのか、反省している素振りはみせているのか。といったことを伝えるのは、社会的意義があると思うのです。なので、その責任を感じながら仕事はしています。

Q.実際の裁判ってどんな雰囲気ですか?

A.ライブドア事件のH氏の初公判のときでしょうか。50数席分の傍聴券をもとめて2002人ならんだそうです。僕もその一人でした。少ない傍聴券をめぐってマスコミは人海戦術を使うんです。報道関係者ならカメラマンや音声さんもみんな並びますね。他には並び屋と呼ばれる人たちを雇って行列に並ばせます。その内の誰かがクジを当てると記者と法廷画家が入れるわけです。東京地裁の上空にヘリが3台くらい飛んでましたし、とにかくすごい賑わいでした。持ち物検査もいつもより厳しかったのが印象的です。ちなみに持ち物検査は東京地裁だけで、他の地方裁判所では通常行われていません。

Q.これまで傍聴した中で印象的な事件は?

A.ホリエモンの初公判のときでしょうか。50数席分の傍聴券をもとめて2002人ならんだそうです。僕もその一人でした。マスコミは人海戦術を使いますから、並び屋というのを雇って行列に並ばすんですね。クジがあたると記者と法廷画家が入るということですね。東京地裁の上空にヘリが3台くらい飛んでましたし、すごい賑わいでした。持ち物検査もいつもより厳しかったのが印象的でした。ちなみに持ち物検査は東京地裁だけで、他の裁判所では通常行われていないです。

Q.ちなみに、裁判員制度についてはどう思いますか?

A.私は裁判員制度は基本的に賛成です。批判的な意見が目立ちますが、司法の判断はプロに任せればいいとか、国がまた国民に義務を押し付けているとか・・・。たしかに一度選ばれるとちょっとやそっとでは断れないという部分は是正する必要があると思いますが、だからと言ってこの制度自体がまるで戦前の徴兵制のような勢いで非難されるのはどうかと思います。
現在の司法の判断には問題があると思います。犯罪者に甘い。前例至上主義的で、判決にとても納得できないような例が多くみられます。実際の裁判を傍聴して、「ええ?こんなことが情状酌量になるの?」と思うようなこともありましたし、今のような「前もこういう犯罪のときはこれくらいの罪だったし」という前例至上主義では国民感情と乖離した部分が生まれると思います。そこで国民に参加してもらって民意を問う、というのはとても意義があることだと思うのです。
絶対反対と言ってる人たちには、「被告に死刑宣告なんてとてもできない!」みたいな極端なことを言ってたりしますけれども、裁判員が判決を下すわけではありませんし、そもそも適用されるのが一審だけです。まずは正確にこの制度について知ることが大事だと思いますね。もうすぐ始まって、いろいろ問題もあるでしょうけれども、新しい制度が始まって最初からうまくいくことなんて有り得ないと思うのです。問題ある部分はこれから是正していけばよいし、「殺人者の顔なんてみたくない」っていう心情はわかりますけど、国民が世の中の出来事に当事者意識をもつようになるということがこの制度の目的なわけですから、僕は賛成です。この制度をもって従来の司法の判断に好影響がでることを願っています。

Q.こちらの色紙に「榎本さんにとって法廷画を表す『格言』」を一筆添えていただいていいですか?

A.はい。 (『己の欲せざる所、人に施す事なかれ。』と書く)

Q.こちらの言葉を選ばれた理由は?

A.孔子の言葉なんですが、「自分がされて嫌なことは、人にもするな」というシンプルな教えで、私はこの言葉を座右の銘にしてるんです。単純ですが、言うはやすし、行うはかたしですね。これができれば、どこか心の中にこの言葉を持っていれば、少なくとも、法廷画に描かれるようなことにはならないと思っています。  

小倉さん:貴重なお話、本当にありがとうございました!
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▲小倉さんIN法廷の図。こちらは遊びで描いたヤツですが、気に入ってくれたらしく、ニッポン放送社内でポスターとして貼られているそうです。
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by yoshi_taka_e2 | 2009-05-09 22:58