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【大阪】村本卓也被告・連続女性監禁事件。(2007/9/3)


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■事件の概要
大阪府茨木市のマンションで女性3人を監禁するなどし、2人を死傷させたとして、監禁や傷害致死などの罪に問われた無職村本卓也被告(44)の判決公判が3日、大阪地裁であった。並木正男裁判長は「女性へのゆがんだ支配欲、独占欲を背景に、女性の人格、人権を踏みにじった残虐な犯行。反復性も強く、反省もみられない」と、求刑通り懲役20年を言い渡した。死亡した女性の遺族は、村本被告を相手に、損害賠償請求訴訟を起こすことを検討している。

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判決によると、村本被告は2004年1~3月、自宅マンションで同居していた美容師の池田由実子さん(当時29歳)に十分な食事を与えず、3月11日に凍死させた。池田さんは発見当時、体重は36キロになっていた。全身に殴られた跡のような皮下出血が見られ、胃や腸にはまったく食べ物が残っていなかったという。
また、05年1~3月には、無職女性(35)を大阪や兵庫など4府県のホテルなどで顔を殴るなどし、06年2~7月には、自宅マンションの別の部屋に女性会社員(25)を監禁して暴行し、重傷を負わせるなどした。

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「おまえには霊がついている」「別れるときは死ぬときや」。大阪府警の調べによると、自宅マンションで女性への監禁や暴行を繰り返してきた村本被告は、恐怖感や不安で女性を支配してきたという。
村本被告は、出会い系サイトやお見合いパーティーなどで女性を探し、「不動産会社役員」などの肩書で接近、経済力があるようなふりをしていた。「結婚しよう」などと甘い言葉で誘惑。当時24歳の被害者は調べに「初めは優しかった」などと証言している。
しかし、自宅マンションに同居するようになると態度が一変する。「ご主人様と呼べ」と強要。「やけどさせるぞ」などと顔面にライターの火を近づけたり「別れるときは死ぬときや」などと胸に包丁を突き付けたりして暴行を繰り返した。
監禁されて空腹に耐えかねた女性が食物に手を出すと、「人間として最低のことをしました」などと反省文を書かせた。押収したメモ書きの中には「村本は立派な人」などと書かれたものもあった。メモ書きを詳しく調べると、文字の下に消しゴムで消された筆跡があり「実家に帰らせて下さい」と訴える悲痛な声がかき消されていたという。

村本被告は凍死した池田さんについて「自ら食事をとろうとしなかった」などと主張していたが、並木裁判長は判決で、「歩行困難になるほど、被害者自らが食事を制限することはありえない。被告の強い支配による一方的な制限だ」と指摘。さらに、女性会社員についても栄養失調のため頭から肩にかけての皮膚壊死が酷く、「皮膚移植が必要なほどの重傷で、今も治療が続くなど被害は甚大」と述べ、「被告は自らの弁解に終始しており、反省を真摯なものとみることはできない」と判断した。

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村本被告は懲役20年の主文を言い渡されると、直立したまま、わずかにうなずいた。傍聴席には、亡くなった美容師の池田さんの母親が座り、メモ帳に主文を書き留めた後、ハンカチで目頭を押さえた。

これまでの公判で、母親は意見陳述に立ち、「娘の変わり果てた姿に覆いかぶさり泣きました。人間のやることではない」と述べた。監禁されてけがを負った20代女性も、証人尋問で「体に残った傷を見るたびに事件を思い出し、つらい思いが消えません」と涙ながらに語っていた。

池田さんの遺族の代理人弁護士は「遺族の気持ちをくみ取った判断をしてもらった」と話している。

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by yoshi_taka_e2 | 2007-09-04 20:23 | 法廷画紹介