カテゴリ:法廷画紹介( 20 )

 

【大阪】小川和弘被告・個室ビデオ店放火事件(2009/9/14)

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■事件の概要
昨年10月、大阪市浪速区の個室ビデオ店「試写室キャッツなんば店」に放火して16人を死亡、4人を負傷させたとして殺人と殺人未遂、現住建造物等放火の罪に問われた小川和弘被告(47)の初公判が14日、大阪地裁で開かれた。罪状認否で小川被告は「放火はしておりません」と否認。弁護人は「自殺を企てたことも放火行為もしていない。客に殺意を持っていなかった」として無罪を主張した。

小川被告は逮捕直後に全面的に容疑を認めていたが、その後否認に転じており、公判では自白の任意性も争点になる。
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検察側は冒頭陳述で、小川被告が知人に誘われて入店後、個室ビデオ店は女性に相手にされない人の来るところと考えて惨めな気持ちになり、放火自殺を決意したと主張。「ほかの客のことが頭をよぎったが『おれに巻き込まれて死ぬ人、ごめんなさい』と思い、ほかの客を巻き込んで死なせることも構わないと考えた」と指摘した。

一方、弁護側も冒頭陳述を行い、「客観的証拠によれば別室の焼損が最も激しい」と小川被告の部屋が火元ではない可能性があると主張。逮捕前に警察官から怒鳴りつけられて怖くなり、意に沿うように放火殺人を認める供述をしたとして、「威迫による自白で証拠能力はない」と訴えた。
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起訴状によると、小川被告は昨年10月1日午前2時55分ごろ、浪速区難波中の個室ビデオ店で、自殺しようとティッシュペーパーに火をつけて店を全焼。約240平方メートルを全焼させ、16人を一酸化炭素中毒で殺害、4人にけがをさせたとされる。大阪地検は簡易鑑定の結果、責任能力に問題はないと判断、未必の故意を認めて起訴した。
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by yoshi_taka_e2 | 2009-09-14 23:42 | 法廷画紹介  

【東京】江成征男被告・文京区家族5人殺傷(2009/2/16)

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■事件の概要
東京都文京区の自宅で2008年3月、両親と妻、子供2人の計5人を殺傷したとして、殺人と殺人未遂罪に問われた自営業江成征男被告(43)の初公判が16日、東京地裁であった。
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江成被告は「すべて間違いございません」と起訴事実を認め、「人間として未熟なため、家族の命を奪ってしまいました。申し訳ないと思っています」と謝罪したが、弁護人は「被告は犯行当時、精神障害により心神喪失の状態だった」として無罪を主張した。
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検察側の冒頭陳述によると、江成被告はチラシ製作会社を経営していたが、07年秋ごろから得意先の廃業などで売り上げが減り、自殺を考えるようになった。犯行直前には得意先2社が経営を縮小することなどを知り、無理心中を決意した。
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包丁で両親と妻を刺殺したほか、当時8歳だった長男と4歳の次男にも、胸などに重軽傷を負わせたとしている。江成被告も自分の腹を刺して重傷を負ったが、小学生の長女(当時12歳)は逃げて無事だった。
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江成被告は事件後、自殺を図ったが、一命を取り留め、逮捕された。東京地検は約2か月間、江成被告の精神鑑定を行ったうえで起訴。公判では「幻覚や妄想があったとはいえず、被告の精神状態が犯行に与えた影響は限定的である。善悪の区別が非常に難しくなっていたわけではない」と述べ、刑事責任は問えると主張した。
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検察側から示された、子供たちの写真がスクリーンに映し出されると、被告が涙ぐむ姿が見られた。
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by yoshi_taka_e2 | 2009-02-16 23:42 | 法廷画紹介  

【東京】星島貴徳被告・江東区女性殺害(2009/1/26)

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■事件の概要
東京都江東区のマンション自室で昨年4月、2部屋隣に住んでいた会社員東城瑠理香さん(当時23歳)を殺害し、遺体を切断して捨てたとして、殺人や死体損壊などの罪に問われた元派遣社員・星島貴徳被告(34)の公判が26日、東京地裁であった。
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検察側は論告で、「被害者の人格、尊厳、生命を一顧だにしない犯行で、矯正の余地はない」と述べ、死刑を求刑した。弁護側は最終弁論で、「事件に計画性はなく、被告の反省も顕著。無期懲役が相当だ」と反論した。
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星島被告は、「一日も早く死刑にして下さい」と述べ、結審した。
論告では、星島被告が、自分の言うことを何でも聞く「性奴隷」にしようと東城さんを襲ったことについて、「被告に不都合なことを考えない人間に作り替えようとした。身勝手極まりない動機だ」と指摘。検察官は長いすに座る星島被告を見下ろしながら、「酌量の余地はあるでしょうか。いいえ、全くありません」と厳しい口調で指摘した。
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さらに、星島被告が遺体を切断してトイレに流すなどした点について、「被害者の存在を消すことで完全犯罪を計画した。鬼畜の所業だ」と非難。「人を人とも思わない悪質な犯行で、被告の生命をもって償わせるべきだ」と死刑を求めた。
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これに対し、弁護側は、「遺体を切断する行為がなければ、死刑求刑はなかったはず。死体損壊の法定刑は3年以下の懲役に過ぎず、被害者も1人にとどまる」と、死刑には当たらないと主張。「検察官の視覚に訴える立証活動が成功しているように思えるが、冷静に判断してほしい」と述べた。論告求刑の間、終始うつむいていた星島被告は、最終陳述で「一日も早く死刑にしてください」と、消え入りそうな声で述べた。傍聴席の遺族を向いて「申し訳ございません」と涙声で話し、深く一礼した。
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前回の公判では検察側が、マネキンを使った遺体切断時の再現画像や生々しい肉片の写真などを大型モニターに映し出し、詳細な犯行状況を被告に確認。一部の遺族が泣きながら退廷し、弁護人が「被告の人格を破壊する」と批判する場面もあったが、東京地検は「裁判員制度を念頭に、公判を見れば分かる方法をとった」と説明していた。
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起訴状によると、星島被告は昨年4月18日夜、東城さんをわいせつ目的で自室に連れ込み、包丁で刺して殺害。のこぎりなどで遺体を切断し、翌19日から5月1日にかけ、自室トイレやマンションのごみ置き場などに遺棄したとされる。
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by yoshi_taka_e2 | 2009-01-26 23:19 | 法廷画紹介  

【東京】渡辺敏郎被告・建造物侵入罪(2008/12/15)

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■事件の概要
性的興味から児童の写真を撮影するために運動会開催中の都内の小学校3校に侵入したとして、建造物侵入の罪に問われた元小学校教諭、渡辺敏郎被告(35)の判決公判が15日、東京地裁で開かれた。神田大助裁判官は「性的嗜好を満たすための犯行。思慮に欠けた身勝手な行為だ」として懲役10月(求刑懲役1年6月)の実刑を言い渡した。
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神田裁判官は、3件の犯行で計250枚以上の児童の写真を撮影しているほか、旅行先などでも児童の写真を撮影し自宅に保存していたことなどから、性的な目的があったと認定。各小学校が不審者対策として警備などの管理を行い関係者以外の立ち入りを禁じていることから、被告の行為が建造物侵入罪に該当すると判断した。
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渡辺被告は「性的な目的はなかった。学校が立ち入り禁止とは知らず、建造物侵入罪は成立しない」と無罪を主張していた。
渡辺被告は昨年7月、インターネットのホームページに交通事故死した子供の写真を無断で掲載したなどとして、著作権法違反と児童買春・ポルノ法違反の罪で懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を受けていた。
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判決によると、渡辺被告は5~7月、運動会開催中の東京都荒川、港、世田谷各区の小学校に無断で侵入した。上の画は、しきりにメモを取る被告の様子。
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by yoshi_taka_e2 | 2008-12-15 23:33 | 法廷画紹介  

【映画】TOKYO!「メルド」・渋谷に現れた怪人

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■事件の概要
大都市の喧騒の中、突如マンホールから、一人の謎の人物が地上に現れる。その人物メルドは、心臓に手をあてた独特の歩き方で、銀座の中央通りに侵入し、道行く人々に危害を加え始める。この謎の人物の出現は、各メディアでも大きなニュースとして報道され、「下水道の怪人」と称されたメルドは、東京中の人々に大きな衝撃をあたえることになる。

数多くの人々が行き交う渋谷の歩道橋で、意味不明の言葉を叫びながら、メルドは手榴弾を投げ放ち、大きな爆音と共にあたりは一面赤色に染まった。そちて彼は即座に拘束される。
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世界各国から次々と情報が寄せられる。そんな中、世界で三人しか話せないというメルドの特殊言語を理解できる人物として、フランスから弁護士のボランドが来日する。

そしてついに裁判が始まる。メルドはいつも通りの様子で、事件を起こした要因を「人間が好きではないからだ」といった常識を逸した内容で返答していく。連日、この裁判のニュースは日本中を賑わし、メルドの死刑を求める声と、メルドをカリスマ的存在としてあがめる声とで大きな論争を巻き起こしていた。そして、下された判決は・・・。

■事件の感想
えーと、これ、映画の話です。すみません。「TOKYO!」というオムニバス映画のひとつ「メルド」(レオス・カラックス監督)という作品に出てくる法廷シーンで、法廷画家役で出演したのですが、その時に描いた作品がこれです。報道されるニュースで使われるかもと言われてましたが、結局使われなかったようですね。ちなみに映画はまだ未見だったりします。
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by yoshi_taka_e2 | 2008-09-22 00:49 | 法廷画紹介  

【大阪】村本卓也被告・連続女性監禁事件。(2007/9/3)


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■事件の概要
大阪府茨木市のマンションで女性3人を監禁するなどし、2人を死傷させたとして、監禁や傷害致死などの罪に問われた無職村本卓也被告(44)の判決公判が3日、大阪地裁であった。並木正男裁判長は「女性へのゆがんだ支配欲、独占欲を背景に、女性の人格、人権を踏みにじった残虐な犯行。反復性も強く、反省もみられない」と、求刑通り懲役20年を言い渡した。死亡した女性の遺族は、村本被告を相手に、損害賠償請求訴訟を起こすことを検討している。

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判決によると、村本被告は2004年1~3月、自宅マンションで同居していた美容師の池田由実子さん(当時29歳)に十分な食事を与えず、3月11日に凍死させた。池田さんは発見当時、体重は36キロになっていた。全身に殴られた跡のような皮下出血が見られ、胃や腸にはまったく食べ物が残っていなかったという。
また、05年1~3月には、無職女性(35)を大阪や兵庫など4府県のホテルなどで顔を殴るなどし、06年2~7月には、自宅マンションの別の部屋に女性会社員(25)を監禁して暴行し、重傷を負わせるなどした。

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「おまえには霊がついている」「別れるときは死ぬときや」。大阪府警の調べによると、自宅マンションで女性への監禁や暴行を繰り返してきた村本被告は、恐怖感や不安で女性を支配してきたという。
村本被告は、出会い系サイトやお見合いパーティーなどで女性を探し、「不動産会社役員」などの肩書で接近、経済力があるようなふりをしていた。「結婚しよう」などと甘い言葉で誘惑。当時24歳の被害者は調べに「初めは優しかった」などと証言している。
しかし、自宅マンションに同居するようになると態度が一変する。「ご主人様と呼べ」と強要。「やけどさせるぞ」などと顔面にライターの火を近づけたり「別れるときは死ぬときや」などと胸に包丁を突き付けたりして暴行を繰り返した。
監禁されて空腹に耐えかねた女性が食物に手を出すと、「人間として最低のことをしました」などと反省文を書かせた。押収したメモ書きの中には「村本は立派な人」などと書かれたものもあった。メモ書きを詳しく調べると、文字の下に消しゴムで消された筆跡があり「実家に帰らせて下さい」と訴える悲痛な声がかき消されていたという。

村本被告は凍死した池田さんについて「自ら食事をとろうとしなかった」などと主張していたが、並木裁判長は判決で、「歩行困難になるほど、被害者自らが食事を制限することはありえない。被告の強い支配による一方的な制限だ」と指摘。さらに、女性会社員についても栄養失調のため頭から肩にかけての皮膚壊死が酷く、「皮膚移植が必要なほどの重傷で、今も治療が続くなど被害は甚大」と述べ、「被告は自らの弁解に終始しており、反省を真摯なものとみることはできない」と判断した。

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村本被告は懲役20年の主文を言い渡されると、直立したまま、わずかにうなずいた。傍聴席には、亡くなった美容師の池田さんの母親が座り、メモ帳に主文を書き留めた後、ハンカチで目頭を押さえた。

これまでの公判で、母親は意見陳述に立ち、「娘の変わり果てた姿に覆いかぶさり泣きました。人間のやることではない」と述べた。監禁されてけがを負った20代女性も、証人尋問で「体に残った傷を見るたびに事件を思い出し、つらい思いが消えません」と涙ながらに語っていた。

池田さんの遺族の代理人弁護士は「遺族の気持ちをくみ取った判断をしてもらった」と話している。

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by yoshi_taka_e2 | 2007-09-04 20:23 | 法廷画紹介  

【兵庫】上江洲安一被告・宝塚カラオケ火災事故。(2007/4/16)

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■事件の概要
兵庫県宝塚市で1月、客8人が死傷したカラオケボックス「ビート」の火災で、業務上過失致死傷罪に問われた経営者で店長の上江洲(かみえす)安一被告(53)と、同罪と業務上失火罪に問われたアルバイト店員佐々木美津子被告(35)の初公判が16日、それぞれ神戸地裁(五十嵐浩介裁判官)であった。両被告側とも「証拠を十分に検討できていない」として、罪状認否を留保した。次回公判は、上江洲被告は5月14日、佐々木被告は同28日。

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弁護側は罪状認否を留保した理由について、「地検の証拠開示が遅れ、証拠を入手できたのは4月13日で、初公判までに検討できなかった」と主張。これに対し、検察側は閉廷後、「もっと早く開示できると弁護士に伝えたが、弁護士が請求しなかった」と反論した。

閉廷後、記者会見した平嶋優樹さん(当時17歳)の父親は「(被告人らに)殺されたと思っている。悔しい」と声を震わせ、田中真さん(同18歳)の父親は「公判ではもう少し中身に触れてほしかった」と話した。

一方、大本泰史さん(同16歳)の母親は法廷に姿をみせなかった。「あの日から時計は動いていない」。母親は、公判を傍聴すれば、息子の死を認めてしまうことになるという。解約していない息子の携帯電話には、今もメールが送られてくる。「『ただいま』って帰ってくるのを今も待っているんです」と話した。

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by yoshi_taka_e2 | 2007-04-16 23:18 | 法廷画紹介  

【大阪】川口奈津代被告・中3餓死寸前虐待事件。(2007/3/26)

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■裁判の概要
大阪府岸和田市の中学3年だった内縁の夫の長男(18)を餓死寸前まで虐待したとして、同夫(43)と共に殺人未遂の罪に問われた無職、川口奈津代被告(41)に対する判決公判が26日、大阪地裁堺支部であった。川口被告は殺意を否認していたが、細井正弘裁判長は確定的殺意を認定し、「虐待行為や犯行の期間が長く、その態様もまことに残虐」として、懲役14年(求刑・懲役15年)の実刑判決を言い渡した。

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判決などによると、川口被告は内縁の夫の烏野康信受刑者=懲役14年が確定=と共謀し、02年6月ごろから長男に暴行を加え、食事も数日に1回しか与えなかった。

虐待を続けたため、03年7月には脳委縮・精神障害による奇行が見らるようになり、やがて被害者は自らの大便を食べるようになったが、被告は「大便をたべるなどは子供がよくすることなので異常とは思わなかった」などと供述。9月には、自力歩行が困難で自力で食事もできないほど衰弱していたが、同年11月に心停止寸前で病院に搬送されるまで放置した。搬送直後の長男の身長は150センチ、体重は25キロだった。
細井裁判長は、「03年9月中旬以降は、放置すれば死ぬと認識しながら、医師の治療を受けさせなかった」と川口被告の確定的殺意を認めた。

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長男の実母の代理人弁護士によると、長男は現在、毎日腕や体の関節を動かす訓練をしているが、自立歩行は難しい状態で、会話は小学校低学年程度で複雑な会話は難しいという。
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by yoshi_taka_e2 | 2007-03-26 23:14 | 法廷画紹介  

【大阪】尾上力被告・女児強姦、放火殺人事件。(2007/2/19)

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■裁判の概要
大阪や東京など5都府県で女児に対する強姦や建物への連続放火を繰り返したとして、強姦致傷や現住建造物等放火などの罪に問われた無職尾上力被告(38)の判決が19日、大阪地裁であった。中川博之裁判長は「人の尊厳を踏みにじる態度には人間性の一片もない。放火の結果、5人の命が失われており死刑の選択の余地もあるが、多数の放火を自供したことは自首にあたる」と述べ、尾上被告に求刑通り無期懲役を言い渡した。

尾上被告は女児への連続強姦事件で04年9月に懲役20年を求刑された後、過去の事件について供述。検察側は昨年11月、「放火約200件、強姦約40件、強制わいせつ約200件を起こしたと供述しており、空前絶後の放火・強姦魔だ」として改めて求刑をやり直していた。

判決によると、尾上被告は98~03年、大阪、京都、兵庫、岡山、東京5都府県で、7~13歳の女児に対する強姦致傷・未遂計15件と、住宅や物置などへの放火13件を起こすなどした。放火事件では計5人が亡くなり、財産的被害は3億円近くに上った。

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判決は、尾上被告が強姦事件の被害児童宅に電話をかけてわいせつな言葉を告げるなどの嫌がらせをしたり、放火現場の消火活動を眺めて満足感を味わったりしていたと指摘。「被告にとっての強姦と放火は日常的な一種の気晴らしで、ゲーム感覚での連続的犯行だった。刑事責任は非常に重大で、死刑選択の余地もある」と述べた。

そのうえで量刑について検討。尾上被告が多数の放火事件を自発的に認めたことが自首にあたると認定し、「闇の中にあった事案の真相解明のきっかけを作った。被害者らに謝罪する言葉を述べており、多大の困難を伴うとしても更生の可能性がないとは言えない」と判断した。

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尾上被告は02年2月10日未明、墨田区京島3の空き家をライターで放火。隣接する小西さん宅など計3棟、延べ約345平方メートルを全焼させた。小西さんは全身やけどで死亡した。尾上被告が認めている放火事件のうち、01年9月25日、同区八広3の木造2階建てアパートが全焼した火事では、2階に住んでいた無職植田敏夫さん(当時60歳)が、逃げるために飛び降り死亡していた。

 調べに対し、尾上被告は「やじ馬が集まったり、消防隊員が必死に火を消したりしている様子を見て、満足感を得た」などと供述。放火を自供した理由について、「出所したら再び放火する欲望を抑えられない。死刑にしてもらいたかった」と話しているという。
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by yoshi_taka_e2 | 2007-02-19 23:57 | 法廷画紹介  

【京都】西村和子被告・三歳児虐待死事件。(2007/1/11)

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■事件の概要
長岡京市の佐々木拓夢ちゃん(3)が虐待を受けて死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪に問われた父親の佐々木貴正被告(28)と同居の西村知子被告(39)の初公判が十一日午前、京都地裁(氷室真裁判長)で始まった。罪状認否で、二人は「間違いありません」と起訴事実を認めた。検察側は冒頭陳述で、両被告が一カ月余りにわたって拓夢ちゃんにほとんど食事を与えなかった状況を詳述した。

冒頭陳述によると、昨年八月に西村被告が妊娠していると分かった際、拓夢ちゃんのおむつが取れていないことなどを理由に親族から出産を反対された。出産を望んでいた両被告は、何とかして拓夢ちゃんのおむつを取ろうと考え、西村被告が「(拓夢ちゃんは)食べるのが好きやし、食べられへんかったら、おしっこを言うんやないか」と提案し、拓夢ちゃんが排せつの意思を自ら伝えない限り食事を与えないことを決めた。

九月十五日から死亡した十月二十二日ごろまでの間、拓夢ちゃんに食事を与えたのは十五回ほどで、多い時でもロールパン二個程度だった。九月二十日ごろからは外出や入浴をさせず、十月十二日以降は着替えもさせていなかった。また、昨年三月に児童相談所に保護された拓夢ちゃんの姉(6)に対しても、二〇〇五年秋ごろから「うそをついたら食事を抜く」などの決まりを作り、虐待していたという。

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検察側はスクリーンを使って虐待の経過を詳しく説明していった。佐々木拓夢ちゃんが寝ていたベッドや元気だったころの写真が映し出されると、父親の佐々木貴正被告は頭を抱えておえつを漏らし、傍聴席からはすすり泣く声が聞こえた。午前十時、佐々木被告と同居の西村知子被告は不安そうな表情で入廷した。裁判長が起訴事実の認否を問うと、佐々木被告はまっすぐに前を向いたまま、西村被告は肩を震わせながら消え入りそうな声で、それぞれ罪を認めた。

検察側は、虐待の進行や拓夢ちゃんがやせ細っていく過程を生々しく示した。「足が棒のようだった」「骨と皮だけみたいになっていた」。被告や関係者の供述を次々と読み上げた。 泣き声を聞いた近所の人の言葉にも触れた。佐々木被告はわが子の餓死していく様子が語られ始めると、前かがみになって、おえつを漏らした。西村被告はハンドタオルで時おり涙を抑えていた。
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by yoshi_taka_e2 | 2007-01-11 21:51 | 法廷画紹介